試薬分野

−試薬とは−

試験研究用薬品のことで、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」では、「化学的方法による物質の検出もしくは定量、物質の合成の実験または物理的特性の測定のために使用される化学物質」と定義されています。

試薬は品質や使用量などの点から一般の工業薬品とは異なる品質や供給形態が求められます。その点をふまえ一般的な試薬の概念を「検査、試験、研究、実験など試験・研究的な場合において、測定基準、物質の検出・確認、定量、分離・精製、合成実験、物性測定などに用いられるものであって、それぞれの使用目的に応じた品質が保証され、少量使用に適した供給形態の化学薬品」としており、工業薬品との違いが明確になります。

−製造品目−

アセトン アニリン アセトニトリル
イソプロピルアルコール エチルアルコール エチルエーテル
エチレングリコール エレクトロニクス用試薬 キシレン
グリセリン クロロホルム ジオキサン
シクロヘキサン ジクロロメタン テトラヒドロフラン
トルエン ニトロベンゼン ヘキサン
メタノール メチルエチルケトン リグロイン
高速液クロ用試薬 酢酸 酢酸エチル
石油エーテル 石油ベンジン 流動パラフィン
DMF N-ブチルアルコール N-ヘプタン
UVスペクトル用試薬 その他約200種類


http://www.j-shiyaku.or.jp/sds/

試薬関連のMSDS(安全データシート)は社団法人日本試薬協会のサイトからダウンロードできます。

−試薬を使用する業界−

これらは試薬使用例の一部で、科学的な研究や品質管理のさまざまな側面で広く使用されています。各業界で特定の試薬が必要とされ、試薬メーカーは需要に応じて製品を提供しています。

vaccines医療・製薬: 血液検査、病原体の検出、遺伝子解析、新薬のスクリーニング、 安定性試験

forest環境分析: 環境保護機関や研究機関は、水質、大気質、土壌質などの環 境評価

offline_bolt電子材料: 製品の品質管理、安全性評価、性能検査、洗浄作業

format_color_fill化粧品: 化粧品の成分評価、安全性テスト、品質管理

school学術研究: 大学や研究機関で、科学的な研究、生物学、化学、物理学、 地球科学

science農業: 肥料、農薬、種子、作物の遺伝子改変などの研究や製造など

electric_boltエネルギー産業: エネルギー関連の研究や生産プロセス

−環境への取り組み−

試薬事業において、化学薬品は有害性や危害性を有するため、取り扱いに際して人や環境に害を与えないように様々な取り組みを行っています。

arrow_forward_ios環境中へ化学物質の放出を抑制する対策

arrow_forward_ios作業者の安全管理のため、化学物質のリスクアセスメントを実施

arrow_forward_ios現場で試薬を扱う作業者の自主管理推進と選任管理者の資格取得

arrow_forward_ios法令だけでなく社会規範を含めた広義のコンプライアンスを遵守

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